第8章 因果呪縛を解く
・
・
・
何よりも今は情報が足りない。
まずは情報収集だ。
星漿体の居所がなぜバレたのかは今考えても仕方ない。
甚爾と会った後、帰る道中で高専に五条悟や夏油傑に与えられている任務を問い合わせたが、まだ護衛任務は発令されていないようだった。
改めて裏社会の情報の早さに薄ら寒さを覚える。
唯一の救いはまだ甚爾も本格的に動き出していないというところか。
だが、それも時間の問題だ。
なんとしても甚爾にこの仕事を諦めさせるため、そもそも彼に星漿体暗殺を依頼したのは誰なのか、というところから考えることにする。
まず思いつくのは現在動きが活発な呪詛師や高専に恨みを持つ者達……
この辺りはおそらく該当者は多いが、自前の戦力を持っている。
そんな者達がわざわざ呪力のない甚爾を雇うとは考えにくい。
とすると、今回甚爾に仕事の依頼をしたのは自分達では戦うことができない非術師だ。
しかし、天元様や星漿体のことを知っている非術師?
それはそれで考えにくかった。
思考を止めずに呪霊祓除の任務を黙々とこなす。
次は過去に強力な呪霊が発生した中学校の定期巡回が控えている。
この現場からバスですぐなので、今回は補助監督もいない。
考えるにはうってつけだった。
天元様や星漿体を知っている非術師……
もしそのような者がいるとしたら、きっと呪術界のことも知っているはず。
しかしそうなると、呪術規定に反することになるため、呪術総監部が黙っていない。
一体、誰が……