第8章 因果呪縛を解く
そう確信した伽那夛の目指す先は破壊した大岩。
砕いた大岩の破片に術式を使い磁力で繋ぎ止め、背後に迫り来る大百足の頭部にぶつける。
鈍い音を立ててぶつかった大岩が弾かれる様子はなく、衝撃反射は機能していない。
やっぱり、この呪物は大百足の術式に対抗できる。
これなら……!
大百足が倒れた地面にもすかさず磁場を作り、大百足の頭を挟む形で地面と大岩を磁力で引きつけた。
もっと、もっと、もっと強力に!!
更に磁場を強めていくと、大百足がミシミシと軋んだ。
「これで、終わりよ!!」
トドメに最大出力の呪力をぶつけ、それが大電流となって大百足の頭を焼き尽くした。
「アアぁあッ!おのれェッッ!!」
断末魔を上げ、黒焦げになる頭部。
だが、この時の伽那夛はまだ大百足の真のしぶとさを知らなかった。
残されたのは頭部を焼き潰され、のたうち回る胴体。
あとは消失するのを待つばかりだと思っていたそれが……
自ら頭を引きちぎってこちらへ向かってきたのだ。
頭部という明確な弱点がない上に衝撃反射の術式はしっかり機能している胴体、いくら毒牙がなくなったとはいえ、その巨体を叩きつけられ、押し潰されでもしたらひとたまりもない。相手にするのは相当骨が折れる。
しかも、まだ穴から低級呪霊が湧き出てきているのだ。
最初はただの呪物破壊任務だったはずなのに、とやり場のない怒りが湧き上がり、伽那夛は叫ばずにはいられなかった。
「ふざけるのも大概にしなさいよーっ!!」
そこから休む間もなく逃げる低級呪霊を祓い続けながら、大百足の胴体と第2ラウンドが始まり……
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