第6章 貴方って
『私も...少しだけ慣れてきたのはあるけど、未だに夢でも見てるみたいでさ...』
「向こうに居た時の記憶は無いのか?」
『直前の記憶が無いんだよね、どんなに頑張っても思い出せないから最近は諦めてて...』
「そうか...だけどもうボクの他にそれは話しちゃダメだぞ、危険かもしれないからな」
『うん、勿論...こんな話を信じてくれてありがとう、真純ちゃん』
「ボクも最初は戸惑ったけど、みなみさんの話はどうも嘘とは思えなくてね...あ、ボクの話もコナン君達にも内緒な?」
そう言いながら可愛らしくウインクをする真純ちゃんと約束を交わす
「あ、この事はコナン君も知ってるのか?」
『うん、この間話したよ』
「なるほど、やっぱり流石はコナン君だなあ」
少し嬉しそうにコナン君の事を褒める真純ちゃん。
真純ちゃんはコナン君とどのくらい仲が良いんだろう?
真純ちゃんと話し込んでいたら、気付けば夕陽が沈み初めていた
一緒に路地を出る頃には、真純ちゃんが私を見る時の瞳から
“疑い”の様な物は感じ取れなくなっていて、今度は他愛もない話を出来るぐらいになったのが嬉しいな
多分この先もあんな長時間居る事は無いであろう路地を後にし
向かう方向がそれぞれ逆だった為、真純ちゃんとはそこで別れた。
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「ただいま〜ママ」
「遅かったな、真純」
「聞いてよママ!今日ね、ボク達の世界を知る人と友達になったんだ〜!」
「はあ、何を言っているんだ?」
「だから、コナン君の事も、もしかしたらシュウ兄の事も知ってるかもしれない人が居たんだって!」
「あの少年の事を?...なにかの偶然ではないのか」
「本当だってー!」
全く。そんな創作の様な事があるわけないだろう。
真純は何をやっているんだか
秀一も...
お前が無事だと知れた事が何よりだ
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