第6章 貴方って
「ふーん...」
やっぱりイマイチ納得して貰ってないみたい...
『ごめんね...突然現れたから、もしかしたら戸惑わせちゃったよね?』
「違うんだよ...まあ確かにみなみさんは怪しいけど...」
はい...
「ボクは沖矢昴について探っているんだよ。大学院生の頃の友人って言っただろ?なあ、そいつはどんな人だ?本当はみなみさんと付き合ってるのか?」
真純ちゃんが、沖矢さんを...?どうして?
『えっと...沖矢さんは凄く優しくて、成績も優秀な人で...全然!付き合ってないよ!』
「へえ〜あんな仲良さそうに歩いていたのにか?」
げ...あの時か...
少し悪戯そうな目で見てくる真純ちゃん。
『あー...それは...』
「まあそれは良いさ。なあ、沖矢昴って何かおかしいと思わないか?」
おかしい...?
そのおかしいと言うのは私も彼に感じているあの違和感...という物の事を指しているのだろうか
『おかしい...って言うのはどんな?』
「そうだなあ。例えば沖矢昴は存在しないとか」
『それって...?』
「ボクは一度沖矢昴とやり合ったことがあるんだよ、その時そいつの頬からは血が出ていなかったんだ!なあ、おかしいと思わないか?!」
少し興奮気味の真純ちゃんにそう言われると、やっぱり私と同じ違和感を彼女も感じているんだなと。
え 沖矢さんとやりあったって、もう...訳が分からない。
真純ちゃんこそ...沖矢さんも何者なの?
『どういう事?やり合ったって何があったの?』
「あ、いや...そこは良いんだ。みなみさんも不自然だと思わないのか?」
これは...話しても良いのかな...