第6章 貴方って
三人分のハムサンドが届いた所で蘭ちゃん達と昼食タイムが始まった
蘭ちゃん達からしたら初対面な訳で、最初は年齢とか普段何をしているのかとかよくある質問で。
流石に本当の事は話せなくて
とりあえずOLで今日は休みという設定で、、
ちょっと無理があるかもしれないけどもう大目に見て...
だけど真純ちゃんはやっぱり少し難しそうな顔をしていて。
理由を聞ける訳でも無いから気付かないフリを...
真純ちゃんは私に対してどんな感情を抱いているのか、どんな理由があるのか。それをつい気にしてしまって。
「それでそれで、安室さんとはどんな出会いだったんですか?」
相変わらずテンションの高い園子ちゃんに救われたり。
「あ、それ私も気になります」
蘭ちゃんもどうやら気になっているようで、高校生らしい純粋さが何だか懐かしい
『出会い...は...』
「“此処”ですよ ね? みなみさんがポアロの前でずっと毛利さんの事務所を見ていて...そこで僕が声を掛けてから。と言う感じですよ」
『うん。越してきたばかりだったから、そこから安室さんに色々教えて貰ったりね』
“ポアロで出会った”ってそのまま話せば良かったのに、何故か複雑化させてしまっていたらドリンクの提供と共に助けてくれた零。
本当、零に救われる事は多い
それを聞いてキャッキャしている園子ちゃんと蘭ちゃん
とは対照的にまた更に考え込んでいる真純ちゃん
『真純ちゃん?どうかした...?』
「あ、ううん。みなみさんはどこから、何故米花町に越してきたんだ?」
『杯戸町からだよ、心機一転って感じかな?』
咄嗟に出てきた懐かしい地名に感謝しつつも...
私を見る真純ちゃんの瞳は、まるで脳内を見透かされているかの様で。
けど、心機一転この世界で新しい人生を歩んでいく と言うのは事実でもあって...