第6章 貴方って
耳打ちが終わったのか、零と園子ちゃんが私を見ているような...
「あの、安室さんとは今どこまで進んでるんですか〜?!」
ん?
『えっ...?』
「ちょっと園子〜、何言ってるのよ...!すみません...」
「園子さん、そちらの方とは“今は”まだ友人なんですよ」
え?
「“今は”だって〜!ねえ蘭聞いた?」
何か置いていかれてる...
とりあえず園子ちゃんは凄くニヤケに近い笑顔で。
『えっ...と?あ、安室さんとは友人です...』
とりあえずはそう答えておこう...
「あの、初めましてですよね?私、毛利蘭って言います」
「鈴木園子で〜す!そしてこの子が」
「ボクは世良真純。宜しくな」
と、カウンター席の椅子から降りて、本日二度目の自己紹介を済ませた。
きっと私が見すぎたのもあるけど、恐らく園子ちゃんに勘違いされちゃって
それを零が上手く答えたって事かな
勿論、園子ちゃん達が嬉しそうにするように
そういうあたりは流石だなって思ったり。
こんなにもあっさり蘭ちゃん達と知り合えるとは思っていなかった。
嬉しそうな園子ちゃんに連れられ、カウンターからテーブル席へ。
「みなみさん、本当に良いんですか?もしゆっくりされてたのなら...」
申し訳なさそうにそう言ってくる蘭ちゃん。
気使ってくれてる人に思う事では無いけど凄く可愛い...
『全然大丈夫だよ!ありがとう』
此処に来て同性同士話せる事は無かったから、園子ちゃんの私に対する積極性が凄く嬉しかった。