第25章 新しい生活は
そうしてこの空間に、彼と二人きりになってしまった。
空気を読まれた気がするのは気の所為だろうか?
何を話したら良いのか…
かなり気まずい。
それにコナン君はさっきこの人の事を昴って…
その名前は自分の連絡先に入っているし、妙なメッセージを送ってしまったあの人と同じ…
もしかして、この人が?
いやいや、でももしそうだとしたらこんな反応はしていない気がする。
偶然名前が同じ、とか?
苗字を聞こうにも、緊張してしまって何から話していいか分からない
「あの後、大丈夫でしたか?」
脳内で考えを巡らせていると、彼の方から話しかけてくれた。
『あの後は…まあ、ちょっと大変だったかも…』
「まあ、無理も無いですね。愛する女性が別の男と密着していたら、気が立ってしまうのは分からなくもないですから」
『愛する、って…いえ!あの人とは』
「おや、違いましたか。それは失礼、親密そうでしたので、つい」
『そう、見えましたかね…』
「ええ。まるで、何か深いものを共有し合う様な仲に」
『そんな事は…』
何だろう、この詰められている様な感じは。
正直少しバツが悪いというか…
昨日の事を思い出してしまったし、この人には何か見透かされている気がして。
「どうやら私の勘違いだった様ですね」
『はい。彼は…親切にしてくれる、友人です』
安室さんとのキスの事も、部屋で見つけた物達も
全てが脳内で繰り広げられてしまって今目の前に立っている彼の目が見れない
「そうですか。では、何故そんなに不安気なのですか?」
『えっ?そう、見えますか…?』
「私の勘違いで無ければ」
その通りだよ と言いたいぐらいだけども。
ほぼ会ったばかりの人に今抱えている事を暈さずに全てを話せる訳が無い
彼からしたら、急に知らない人の身分がよく分からない
なんて言われた所で困らせてしまうだけだ。
あれ?そう言えば…
今思い出したけどあの時、安室さんと彼の空気感ってどこかピリピリしていた様な。