第25章 新しい生活は
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「あの時貴方が言ってたのってやっぱり本当なの?」
「ああ、みたいだな」
「みたいだなって、みなみさんはどうしてそんな事になった訳?」
「それは俺にもよく分からねえんだよ。どうやらこっちに戻ってきた時に何かの反動で記憶喪失になっちまったのかもしれねえな、お前そういうの詳しくねえのか?」
「あのねえ!いくら科学者だとしてもみなみさんの場合は異例中の異例よ!分かるわけ無いでしょ?!」
「わーってるって」
「それに彼女は今どうしてる訳?あの人と居る訳でも無さそうだし」
「あー、まあ…それをこれから聞くんだよ」
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「お待たせみなみさん!」
博士に案内されたソファで待っていると、漸くコナン君と少女が戻ってきた
「みなみさん、ここに居る人達の事は信用してもらって構わないよ」
『あー、でも』
「今、貴女には記憶が無いのよね」
少女が紅茶の入ったティーカップを持ちながらこちらに来た。
「こっちは灰原哀で、あそこにいるのが阿笠博士だ。元々みなみさんがこの世界に来た時も事情は知っている数少ない人達だよ」
『そう、だったんだね…』
ややこしくて、ましてや到底信じられない事をどうしてこんな子供達が知っているのだろう。
『私はその事、自分から話したの?』
「そうだよ」
『そ、そうなんだ…』
あまりにあっさり返ってきた返事に一瞬固まってしまった。
一体その時の私は何を考えていたんだ…
「みなみさんはいつこっちに戻ってきたの?」
『ほんとについ最近だよ、目が覚めたら公園のトイレの中に居て…』
「前回とは違う場所だったのね」
『前回?は…どこだったの?』
「ここから少し離れている林の中よ」
林の中…
トイレも林も両方とも謎すぎる…