第25章 新しい生活は
タクシーで米花町まで送ってもらった。
相変わらず何も思い出せないまま慣れない町を歩き出す
安室さんからは今の所何も連絡は届いていない
勿論何も言わないで出てきたからだ
もし安室さんにバレたりしたら、もうその時はこちらからも何とか
安室さんの正体について問い詰めるつもり。
まあ、衝動的に出てきてしまった感じはあるけど…
仕方が無い。ここまで来たら散策してみよう
確かこの場所は真純ちゃんと会った場所
ここをこのまま進んでいけばあの通りに出て…
って、何となくでポアロのある通りに出てしまった。
とりあえずポアロから近い横断歩道を渡って反対側を急いで駆け抜けて
何とかポアロからは見えない位置に辿り着いた。
体力が無くなっているせいで、息切れがする…
まだ赤信号の目の前の交差点で立ち止まって呼吸を整える
午前中で静かな町を青になった事を知らす音が鳴り響く
行く宛ても無く歩いていると近くから賑やかな声が聞こえてきた。
その声の正体は、丁度自分の進行方向を歩いてきている五人組だった。
と言っても特に賑やかなのはその中の二人だけで…って
あの二人見た事ある
目を細めてみると…やっぱり。
私があの公園で目を覚ました時に声を掛けてきた
関西弁の女の子と肌が黒い男の子だった
あの時は安室さんが登場したからどうにかなったものの、今は一人だけだし
少し気まずいのもある。
そもそも覚えているのかな?
その二人の他には眼鏡を掛けた小さな男の子と、あの関西の二人と同い歳ぐらいの女の子と、怠そうな顔をした口に髭を生やしたおじさんが居る。
って、あの眼鏡の男の子…
やっぱり。あの子がコナン君か。
んー…どうしよう。
また信号を渡っていくか、今居る場所をUターンしてポアロの通りに戻るか…
いや、ポアロを避けての今だし戻るのは辞めておこう。
そう思って信号を渡ろうとすると大きな声が聞こえてきた