第25章 新しい生活は
『ん…』
しまった。
寝てしまった。
ガバッと起き上がれば外はすっかり朝になっていた
あの時疲れて眠ってしまったのだ。
急いで部屋を出てリビングに行くと、やっぱり安室さんの姿は無かった
そして昨日同様、テーブルには安室さんの手料理が置いてあった
何も食べないで寝てしまったから、美味しそうな朝食に手を付けようと思ったけど…昨日の事もあって少し不安になってしまった。
昨日のは大丈夫だったけど…
流石に料理に何かする人では無いだろう。
そう思い、寝惚けた頭のまま朝食を済ませた。
にしても安室さんって料理上手だし美味しいな
あの見た目で料理上手でって、凄い…
と同時に昨日安室さんとキスをしてしまった事を思い出した。
勢いというか、流れとはいえ…
浅はかだったと思う。
でも、何だか心地良かったのも事実。
けど昨日見つけたあれらに対して、どう対応したらいいのか分からない
安室さんに聞きたくても、部屋を漁った事がバレてしまう。
ここを出ても行く場所も無い。
あの書類には住所が記載されていなかった
前の私はどこに住んでたの?此処に住んでいた?
だとしてもそれは色々と辻褄が合わなかったりもする
まさか、家無しだったとか…?
考えようにも考えられない事実に疲れても来る
この家に居るのも正直不安である
私が寝ている間に安室さんは帰ってきて、また出ていって
自分の意識が無い時に彼は何をしていたのだろう。
また八方塞がりに近い状態になってしまった。
安室さんは今日も帰りが遅いみたいだし、また外を散策してみようかな
何か手掛かりが見つかるかもしれない。
何だかソワソワしてしまって、急いで準備をして
前回同様で外を出てしまった。