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スモーカー【名探偵コナン】

第25章 新しい生活は



「こんな所で寝ていたら風邪ひきますよ」




顔は見えないけど、誰かがそんな事を私に対して言っているのが分かる
温かい手が頬に伝わる




夢の中なのか、現実なのかは分からない
だけど心地良いのは確かで。




体がふわりと宙に浮かぶ感覚がして、また深く沈んでいった。




きっとこれは夢の中だ。遠くから声が聞こえてきた




「…さん、…みなみさん」



『んっ…』




目を覚ますと目の前には、端正な顔立ちをした褐色肌の彼が…
じゃなくて安室さんが。




「おはよう、みなみさん」




『っ、お、はようございます…』




寝起きでボヤけていた脳内と視界に
安室さんが映り込んだら胸が高鳴ったのが分かった。




ベッドに寝かされていたみたい
体を起こそうと肘を立てようとすると、フラっと目眩がした。




その瞬間、安室さんの両腕に支えられた。
彼の片腕が背中に、もう片方の手は腕を。




『あ、ありがとうございます…』




「みなみさん、大丈夫か?」




『はい、ちょっと…眩暈がしたみたいで』



支えられている安室さんとの距離が近くて顔を背けようとすると
安室さんの手によってそれは阻止された




顎を掴まれると、安室さんと視線が絡んだ




「顔色があまり良くないな」




『へ?』




勝手に緊張していた自分が途端に恥ずかしくなって間抜けな声が出た




「ん?」




そんな安室さんがクスっと笑った




きっと顔色はもう治っているどころか、赤くなっているのだろう




「どうやら大丈夫そうみたいだね」




『は、はい!全然大丈夫なんで!』




絶対に見透かされてる…
恥ずかしくって部屋を出ようとベッドから立ち上がると腕を掴まれた。




振り向くと、ベッドの淵に座っている安室さんと再度視線が絡む。




お互い言葉は発さない




この胸の高鳴りの原因はたったさっきの出来事では無い
これはこの先の展開への高鳴りだ。




安室さんへの疑問はいくつもある。
だけど今だけはそれに蓋をしたい




腕を掴まれたまま、体を回転させると腰に手が回される。
腰を優しく押されてベッドに座る彼の足の隙間に片膝を乗せる




じっと視線を絡めると、そのまま唇が重なった。
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