第24章 その先に待っているもの
漸くキャメルは理解した様だな
後でしっかり言う必要があるが…
だが今回に関しては、少々大目に見るとしよう
「おや、これは失礼。お怪我は無いですか?」
どうやら俺の読み通りだったみたいだな。
離れていてもみなみの声は直ぐに分かった。
『あっ…すみません…』
やはりその通話の相手は安室君か。
数時間ぶり、いや、ここでは数日ぶりになるのだろうか。
漸く再会出来ても心を躍らせているのは俺だけだ。
今こうして華奢なみなみの体触れていて、最も近い距離に居るというのに
まるで遠くに居る様だ。
改めてみなみの顔を見ると目には涙が浮かんでいる。
やはり後で厳しく言う必要があるな。
『嘘、居なくなってる…っ』
このまま今の弱ったみなみを連れ戻したい。
が、そう簡単にはいかない様だ。
「おっと」
ただでさえ弱っているみなみの力が抜けた瞬間、安室君には悪いが通話はここで切らせてもらった。
彼の機嫌を損ねさせるにはこれだけでもう十分な事だろう。
『すみません…』
”すみません”か。
まるで別人の様だな。
こんな状況でも手首にはあの時買ったブレスレットが鬱陶しいぐらいに輝いていた。
みなみが手中に収まっている今なら意地でも記憶を、と思ったが…