第24章 その先に待っているもの
折り返してもキャメルは連絡が付かない。
みなみは今頃キャメルの尾行に勘付き出しているかもしれない。
あいつは意外と勘が良いからな。
その仮定だとすると、みなみが居た位置から徒歩で回るであろうルートを推測する。
キャメルには後で良く言い聞かせる必要があるが
知らない男に追われるというのは通常、恐怖を覚えるものだ。
ましてやみなみが現在頼れるのは安室君だけ。
そんなみなみもどんな訳か今は単独行動に出ているという訳だ
つまり恐怖に怯え続け、そして恐らく誰にも頼れないみなみに真っ先に会う事が出来るチャンスでもある
これらは大きな賭けに出るのと似た様なものだろう。
ある程度予想した通りまで車を走らせ、そこからは徒歩で向かう。
歩きながらも様々な推測をしながら、中でも一番可能性の高い路地を選んだ
通常はあんな状況なら此処は避けるべき場所だが…
みなみは何故か、やたらと路地に入りたがる
以前にもそんな事があったからな。
勝手な賭けに出てしまったが、俺がみなみと過ごしてきた時間は濃い。
言動を見ればどんな事を考えて思っているのかは大体予想が付く
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困ったな…
明らかに自分から逃げているみなみさんに声を掛けて訳を話そうとしただけなのに
みなみさんは赤井さんが大事にしている女性だ。
そして自分は今まで…赤井さんには何度も助けられたから
だから今度こそは赤井さんの力になりたい。
その一心で、みなみさんには申し訳ないけど…
出来る限り距離を取りながらもみなみさんを追いかけているとポケットからの振動により足を止めた。
赤井さんからの不在着信を忘れる程、無我夢中になっていた事に気付かされた
丁度路地に入っていくみなみさんを追いながらもメッセージを確認すると
どうやらみなみさんを見つけたみたいだ!
自分の役割はここまでだ
このままUターンをして戻ろう。
いつかみなみさんと話す時が来た時に謝罪しよう。
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