第24章 その先に待っているもの
心臓の鼓動がさっきとは違う意味で高まる中、ソファにジッと座って平然を保つ。
ドアが開く音が聞こえた。
疑念と共に恐怖心も出てくる
上手く取り繕えるかな…
「みなみさんごめん、僕はそろそろ行かないとならないんだ」
『あ、はい!分かりました…えっと、』
「好きに過ごしてて。と言っても…退屈させてしまうかもしれないけど…」
『じゃあ、お言葉に甘えて…』
「そんな気兼ねしなくて良いから」
『はい…安室さんも頑張ってください』
「ありがとう。みなみさんにそう言われると頑張れるよ、それじゃあ僕はそろそろ行くからまた後で」
『はい、行ってらっしゃい』
玄関まで安室さんを見送って、リビングの窓からも車が去るのを見届けた。
安室さんに気付かれていないかな。
笑顔、引き攣って無かったかな…探偵ならその辺は直ぐに見抜かれそう。
とにかく、安室さんが居なくなった今がチャンス。
先ずは携帯に充電を入れる事からしないと
ありそうな場所を探していくと、簡単に見つかった。
直ぐにコードを差し込む。
起動されるまでの時間がとても心臓に悪い。
鼓動が早まって冷や汗が出てくる。
その間に皿を片付けて、安室さんには悪いけど
引き出しや棚を漁ってみる。きっと何か分かるかもしれない
その筈だったのに、ヒントになりそうな物は全く無い。
これらの状況からまた更にこの家にちゃんと住んでいないのでは?
と疑問が深まる。
最早お手上げ状態に近く、途方に暮れ始めた所で漸く携帯が起動された。
急いで携帯のある所まで走る。
先ずは、やっぱりメッセージアプリを確認する事が手っ取り早い筈。
アプリを開くと、上に表示されている人たちの名前はやっぱり分からなくて。
沖矢昴?
その人が、一番最後に話したとされる相手。