第24章 その先に待っているもの
彼は本当にここに住んでいるの?
安室さんみたいな人ならもっと、こう、色々家具が揃っててお洒落な感じをイメージだけど…
キョロキョロしていると、キッチンに立つ安室さんと目が合った。
「落ち着かない様子だね」
『えっ?!あー、まあ…ちょっと』
「あまりゴチャゴチャしたのは好きでは無いんだ」
『そうなんですね。でも、逆に凄いシンプルですね』
「だろう?まあ、殺風景に見えるかもしれないけどそれがかえって落ち着くんだ」
『イメージと少し違いました…』
「そうか?一体みなみさんはどんなイメージをしていたんだ?」
『それは…内緒です…あ、それより、教えてください。私の事』
「よし、出来上がったよ」
質問をしたタイミングが悪かったのか、また被ってしまった。
だけどお腹が空いているのも事実。
出来上がったサンドイッチが乗ったお皿を持って隣に座る安室さん。
「さあ、召し上がれ」
『ありがとうございます いただきます』
ハムとレタスが挟んであるサンドイッチを一口頬張れば
エネルギーが徐々に蘇る感覚になる。
『ん、美味しい…!』
「良かった。ハムサンドは僕の店でも人気メニューなんだ」
『これなら人気なのも納得です!凄く美味しいです』
本当に美味しくて、隣で安室さんがジッと見つめているのを気にせずに食べ進める。
「みなみさんに喜んでもらえて何よりだよ」
『ありがとうございます なんだか久々に食事した気がして…凄く美味しいです』
「うん、良い食べっぷりだね。とにかくしっかり食べて休息をとる事が今のみなみさんに大事な事だよ」
そう言われる事がどこか凄く恥ずかしく感じてしまって。
行儀が悪いって思われていたらどうしよう…
いや、それどころじゃなくて。
今はとにかく安室さんから話を聞き出さないと。