第24章 その先に待っているもの
『じゃあ…楽しみにしてます。あ、ていうか…私なんかを家に置いておいて大丈夫なんですか?ほら、その』
「大丈夫だよ。それにみなみさんはそんな事をする人では無いだろう?」
『も、勿論です!』
笑いながらそうやって返されると、こっちもこれしか返せなくなる
「みなみさんは以前にも来た事があるよ。だから気兼ねなく休んでて」
『じゃあ、お言葉に甘えて…ありがとうございます』
土地勘が無いこの世界の街並みは似てるようでどこか違う。
不思議な感じがして、今も夢を見ているのかもしれないと思えてしまう。
仕事や学校へ向かっている人達とは真逆の方向へ進んでいき
車窓から見える景色はビルが多い街並みから、徐々に閑静な方へと変わっていった。
住宅街を抜けていくと、徐々にスピードが落ちていき
タワーマンションが視界に入ってくる。
そのままマンションの地下駐車場へと入っていく。
この車を見た時点で思っていたけど、こんな如何にも高そうな場所に住んでるなんて…
探偵業って弟子でもそんなに儲かってるのかな?
でも、カフェの店員と探偵の弟子だけで…?
他にも何かやっているのかもしれないけど…
だけど流石にそういう事に関しては聞けなかった。
どこもセキュリティがかなり固められた様子で、漸く部屋の前に辿り着く。
『お、お邪魔しまーす』
広い。
玄関以前にマンションの外観からそれは物凄く伝わってきたけども。
「どうぞ」
緊張しながらも出されたスリッパに足を通して安室さんの後を着いていく。
「好きな所座ってて」
『失礼します…』
大きな窓ガラスが広がるリビングに通され、テレビの前にある大きなソファに腰を下ろす
沈み込んでいく様な柔らかいソファにどこかホッとする。
周りをチラチラと見ると、必要最低限の家具ぐらいしか視界に入らない。
それは生活感をあまり感じられなくて。