第24章 その先に待っているもの
だけど、運転をしている安室さんの横顔を横目で確認すると
とても揶揄っている様子とはかけ離れていた。
それにどこへ向かっているのかもはぐらかされたし。
「みなみさん、体調は?」
『ん、さっきよりかは楽になりました』
「それは良かった。だけど一応検査をしてもらうよ」
『病院ですか?あ、でも私…持ってたっけ』
バッグの中を開いて保険証を確認しようとすると手を止められた。
「それは必要無い。大丈夫だ」
『どういう事?あの、安室さんは何をしている方なんですか?』
「僕は…ポアロというカフェで働いてますよ。それと、探偵の弟子もやっています」
『へえ…探偵って、凄いですね。てっきり芸能関係の仕事かと思ってました、頭が良いんですね』
「どうも。みなみさんにそんなに褒めて貰えるなんて」
『こちらこそ…私、そんなに何も言わない人間だったんですか?』
「それは、どうだったかな」
またどこか嬉しそうにはぐらかされた。
安室さんが何を考えているのか分からない
だけど、それは決して心地の悪い事では無いのは確かだった。
車を走らせて暫くすると街の外れに出てきた。
病院ならもっと近くにある筈なのにどうしてこんなに時間がかかるのだろう
「あと少しで着くよ」
そわそわしてるのが伝わったみたい。
そこから程無くすると地下駐車場に入る。
「ちょっと待ってて」
車が停車され、降りようとすれば先に降りた安室さんが助手席まで回ってきて
ドアを開けてくれた。
私達は本当にただの友人関係だったのだろうか?
こんなに容姿端麗で紳士的な人が身近に居たら確実に好きになっていると思う。