第24章 その先に待っているもの
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風見の連絡を経てから林まで行ったが、当然誰も居る筈が無かった。
赤井もみなみさんの事を探し出すだろう。
感情に身を任せてここまで来たが、冷静に考えたら直ぐに分かる話だ
一体僕はどうしてしまったのか。
みなみさんは僕のものでは無ければ
みなみさんが思っている相手も僕では無い。
こんな事は分かっている。
それなのに彼女の警護だなんだのと理由を付けていた。
あの日みなみさんが姿を消したと聞いてからは正直気が気では無かった
もう二度と会えないのかと。
そんな自分自身に呆れながらも、この行場の無い感情の行先を探すかの様に車を走らせ続けた。
気付けば隣町に入っていた。
僕のこれからの行先は、まずはポアロなのに
いつもの米花町へ戻ろうとUターンをした。
速度を落として少し細い道を走らせていると、公園の前で女性が一人立っている。
見るからに具合の悪そうな様子で、まだ人通りが少ないこの時間にあの状態の女性を一人で居させるのは危険だ。
「やれやれ」
近くに車を停車させ、彼女の元へ向かう。
ん?あれは…
コナン君の友達か。以前ポアロで事件があった時に彼と会ったな。
どうやら彼女とは知り合いでは無さそうだ。
近付く度に、彼女から発せられる声が、話し方も、後ろ姿も
それらは僕の気持ちを高ぶらせるには十分だった。
間違いなくそれは僕が会いたかった人だ。
直ぐにその中に入り、みなみさんを介護してあの二人を行かせた。
数日前に会った時よりも他人行儀な姿は、何処か違和感もあった。
この数日で何があったんだ?