第20章 本音
車に乗ってからは30分ぐらいが経ち、どこで組織の目が光っているか分からないからという理由で色んな道に出たり遠回りをしていて。
どの辺にあるのかも分からないけど、段々と閑静な町並みに変わっていき
如何にも高級な住宅街という事だけは分かってきて…
「もう少しでも着くよ」
『うん…』
何だろう 凄く緊張してきた…
住宅街を少し抜け、更に奥まった場所に入っていくとこれまた高そうなマンションが見えてきて。
「着いたよ」
『えっ?』
「ん?」
思ってたのと違かった…
友人が言っていた話の通りかと思っていたから…
窓から見えるのはセキュリティがガチガチであろうマンション。
まあ当たり前なんだけど
地下駐車場に停車し、車から出ると停まってる車はどれも外車や高級車ばかりで、そんなお家にお邪魔するってだけで何だか緊張してきた
中に入れば自然と手が繋がって。
エレベーターに乗る
そういえば犬も居るとかって…
まあ それも違うか
部屋の階に到着し、愈々零の部屋へ。
ロックが解除される
『お邪魔します…』
「そんなに気を張らないで、あまり帰れて無いから揃ってないかもしれないけど」
『するよー…だってこんなに綺麗だし、初めて 零の家に上がるし…』
玄関からも分かるぐらいの広さと綺麗さ…
スリッパを出してくれて、それに足を通してリビングに案内される
「好きな所座ってて」
大きな窓ガラスが広がるリビングは零が言っていた様に必要最低限ぐらいしか家具は置いていなくて、テレビの前にある大きなソファに腰を下ろす
ちなみに凄くフカフカ…
あ そういえば犬は…
「どうかした?」
『えっ?!ううん』
居ないみたい
「そうか?」
『う、うん!犬とか、居るのかなあって』
「犬かあ 今の僕には面倒見れないよ それに、僕にはみなみさんが居ればそれで十分だから」
『零…』
また急にそんな事をサラッと言われて何だか恥ずかしくなる