第20章 本音
赤井さんが外に出る時は何時もみたいにキスをして見送った。
こんな時に良くないのは分かってるけど、今しかないという思いもあり
零に連絡をすれば会う事になった。
勿論赤井さんにも一応連絡して…
午後までシフトが入っているみたいで終わった後に会う事に。
あまり変に思われない様メイクは最低限、髪は下ろしたままでカジュアルめな服装を意識した
今の気持ちは…相変わらずだけど、この間の零を思い出すといてもたってもいられない様な感覚なのは事実で。
普段よりもやけに緊張しながらも、軽い変装でマスクを付けてポアロへと向かった。
成る可く下を向きつつ、人とも視線をあまり合わせないように…
防犯カメラを見つけると今でも恐ろしくなる。
まだ人通りの多い昼過ぎな為、少し安心感はある
「みなみさん?」
ふと、名前を呼ばれ振り向いたら蘭ちゃん達と久々の真純ちゃん。
「やっぱり!急に声掛けてしまってごめんなさい…」
こんな怪しげに歩いていたからか、いや、確実にそれが原因で蘭ちゃんが申し訳なさそうな顔をしていて…
『ううん!全然だよ、ありがとう』
「あれから体調とかは…大丈夫なんですか?」
『うん!もうすっかり元気になったよ!あの時は色々心配かけてごめんね…』
「ん?みなみさん何かあったのか?」
「ちょっと…ね、みなみさんは途中で体調が悪くなっちゃって」
「へ〜そうだったのか!で、鯨はどうだったんだ?!」
「うん!凄かったよ!」
『凄く大きかったよ』
「えーなんだボクも行けば良かったなあ…まあその日は用事があって無理だったんだけどねー」
園子ちゃんが気を使ってくれたのと、真純ちゃんが居なかった訳も知れて。
「今度は世良ちゃんも一緒に来てよねん!」
「うん、それが良い!」
「じゃあ、私達はこの辺で」
「元気そうで安心しました!」
「久々に会えて良かったよみなみさん、またな!」
『うん!皆ありがとう、またね!』
これで八丈島に行った時の人達とは無事に挨拶が終わって。
そういえば真純ちゃんとはあの時以来だったなと…
流石に文面にして送る訳にもいかないし、きっと今も気にしてるよね…