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スモーカー【名探偵コナン】

第20章 本音


こんなのおかしい事だって そんなのは分かってる。
悪いのは自分であり そして更に深い所にある、言語化出来ない様な感情が渦巻いていて。


これではいつか、いや、もしかしたらもう近い内に赤井さんに見捨てられてしまうのではないか。そう思えてきて。

それでも断ち切れない自分の弱さに嫌気が差す。




「みなみ、顔色が悪いぞ。大丈夫か?」

『だ、大丈夫です!良い匂いですね!』



全く。こいつは分かりやすいな


本当なら…
いや、だが今の俺に責める権利は無い。

試したつもりは無いさ。
どんな反応をするか見たかっただけだ

まあ予想の範囲内だったが。


“信じている”

どちらかといえば“信じたい”に近いがな
女一人に惑わされるのは正直滅入るものもあるのは事実だ。



夕飯は赤井さんが作ってくれたシチュー。
向かい合って食べてる時は当たり障りのない様な会話だった

温かくて美味しいシチューが体に染み渡るのに、心はどこか空っぽで。


そんな心のままその日は終わった。



翌朝、いつも通り赤井さんの腕の中で目を覚まし、一緒に洗面所へ。


『今日はどこか行くんですか?』

何も無い日は基本変装はしてない事が多い赤井さん。
だけど今日は変装道具を出していて…

「ああ。先日の件で後処理がまだ残っていてな…」

『そう…だったんですね』


先日の件は勿論あの事であって。
ニュースでも見たけど相当な規模だったし、海外から来てるといってもかなり大変だろう。

そういえばあんなに大規模ならずっと処理に追われてた筈なのに


「だから、留守番を頼めるか?すまんな。まだ一人にはさせたくないが」

『えっ?いえ、全然ですよ!』

「外に出るなら変装をするんだぞ?まあ出て欲しくは無いが…」

なんというか…
遠回しに零の所へ行けと言われているみたいで。


でも赤井さんは気を使って居てくれた事を知って、昨日ぐらいからの違和感というかモヤモヤと、赤井さんの優しさが混同してしまう…

素直に受け入れたい

赤井さんが私に求めている事、それは自分でもよく分かってる。
だけどこういう時に限って嘘を着く事が出なかった。

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