第20章 本音
毎度の如く、眠ってしまっていた。
『ん…』
隣に赤井さんは居なくて。
不安になりながら、寝室を出てリビングへ。
「起きたか、体は大丈夫か?」
『はい!どこか行くんですか?』
リビングに入ると、後ろには沖矢さんになった赤井さんが。
「買い出しに行かんとだなあ…」
そう言いながら見せられた冷蔵庫の中身は、見事にほぼ空っぽと言っても良いぐらい入っていなくて…
缶珈琲ぐらいしか目に入らなく、本当にここ数日間ずっと赤井さんがまともな食事を摂れていなかった事を改めて知る
『確かに…』
「みなみも行くか?」
『はい!着替えてきますね!』
部屋に戻って着替えてから零からのスマホを確認するとメッセージが届いていた。
あの時の謝罪と、近い内に会えないか という内容で。
複雑なのは変わりないけど、零には改めてお礼をしたいのも話を聞きたいのもあった。
行けそうな時を見つけないと。
久々に感じる沖矢さんもやっぱりかっこよくて、同じ安心感を感じる
不純な気持ちも赤井さんを見れば直ぐに脳内が赤井さんに染まっていくのに
それだけならもった単純で良かったのに…
簡単にはいかないみたいで。
「どうかしたか?」
『いえ!行きましょうか』
外に出ると、丁度黄色い車が阿笠博士の家の前に止まっていて
車内からは哀ちゃんとコナン君が出てくる所が見えて心の底からホッとする事ができた
沖矢さんの方を見れば優しく微笑んでくれて。
「おお、これは昴君とみなみ君ではないか!」
「どうも。その節はみなみがお世話になりました」
『こんにちは!』
車から降りてきた阿笠博士が私達に気付けば直ぐにこうして来てくれた
「良いんじゃ昴君、二人共無事で本当に何よりじゃからな」
『ご心配とご迷惑おかけしました…』
「いやいや、二人が無事ならそれで良いのじゃ」
阿笠博士にも心配をかけてしまった事に気付くと、他の皆にもちゃんとお詫び等をしなければなあ…と思って。
というよりも阿笠博士はさっきから二人って言ってるけど、この会話どこかで聞かれてたりしないよね?少し不安になりつつ…