第20章 本音
『んっ…!あぁっ、、ぁっ…!』
乳房の下と臀部に腕を回され、直ぐに奥まで届いて
対面じゃなくても赤井さんをもっと傍で感じられて。
「無理は…するな…っ」
『んっ、あぁんっ…!して、な…ぃっ!』
赤井さんの声が耳に入る度に、頭から腰にかけてジリジリと電流が走る様な感覚で…
壁に両手を着き、更に隙間が消えるぐらい体同士が密着し合う。
「みなみっ、愛してる…っ」
汗で顬に引っ付いた髪の毛を耳に掛けてくれながら
吐息混じりに耳元へ囁かれたその言葉は、言葉では表せない程に嬉しくて
聞き間違えを疑う程に…
『あんっ、ぁんっ…!ぅ、そ…っ』
「嘘じゃないさ…っ」
耳朶を甘噛みされ、頭上に居る赤井さんと目が合えば顎を掴まれて
直ぐに唇が重なり、舌が激しく絡み合う。
肌が重なり合う音と、唇の隙間からトロリと垂れる唾液と、絡み合う音、吐息だけが耳に入り、頭の中がどうにかなりそうで…果てそうで…
『んっっ…ふぁっ、、あぁっっ…!イッ…く!』
「ああ、俺もだ…っ」
同時に果て、腰に暖かい白濁が放たれる。
「痛くなかったか?」
『はぁ…はぁ…、だ、大丈夫です…』
赤井さんの方が遥かに疲れるのに半分以上は既に息が整っていて、改めて色んな凄い…
赤井さんの腕に包まれながら横になり、変わらぬ安心感と幸せと睡魔を感じる…
『赤井さん、私も…愛してます』
重くて下がってこようとする瞼を堪え、さっき言えなかった言葉を伝えれば
赤井さんがどこか御満悦そうに見えて…
額を優しく撫でられながら瞼を閉じた。
“愛してる”か。
俺の口からこんな言葉が出るとはな。
勿論みなみへの疑いが晴れたわけでは無いが、この思いは確かな物だ。
恋愛以前に抑大事な物を作れば自らの弱点になる事など何よりも分かっていた筈なのに、とっくの前に引返す事はもう出来ない所にまで来てしまった。
みなみへの思いが。
こいつを守り、幸せにする事は出来るだろうか。
こいつには安室君の方が…とも思う事があったが、想像もしたくなかった。
まさか俺がこんなに一人の女に悩まされるとはな。