第20章 本音
久々の日光を窓から浴びながら工藤邸に戻る
『ただいま〜』
リビングに入って二人で並んでソファに座る。
隣を見ると赤井さんの表情は上手く読み取れない
クマが濃くなっている事だけは分かる
今日も帽子にサングラスを掛けた簡単な変装だったけど、大丈夫なのかな…
昨日なんてもうそのままだったし
『赤井さん、変装しなくて大丈夫なんですか?』
「変装か?してるじゃないか」
『え…』
「ん?」
確かに赤井さんからすれば変装かもしれないけど…
「組織は俺が生きてるとは思っていないだろう。油断は禁物だがな」
『お気をつけてください…』
「それはみなみもだ。俺も最大限気をつけるが、暫くはみなみも帽子など被った方がいいだろう」
『わ、わかりました…』
現実世界でする必要の無かった事をしなければならなくなったのは
正直面倒でもあるし、好きだった世界に来ても浮かれてる隙は無いと思わされる
テレビも付けず、午前中の空を飛ぶ飛行機の音と共に規則正しい寝息が聞こえてきた
隣を見れば目を閉じて眠っている赤井さん。
何日も続く激務に疲れたのだろう
眠る赤井さんを見ると安心感もあるし少し嬉しくもあって。
頭をそっと自分の肩に傾けてあげると
そこで自分のアザが痛んでる事に気付く
『いっ…』
まずい
絶対赤井さん起きちゃったじゃん…
「すまん」
『あ、いえ!私こそ起こしちゃってごめんなさい…』
「良いんだ」
目を開けた赤井さんに髪を軽く撫でられれば膝の上に乗せられて。
『ん?どうしたんですか?』
赤井さんに強く抱き締められてる
「みなみ…」
『ん?』
「安室君をどう思う」