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『鬼滅の刃』桃寿情炎シリアル

第4章 白梅と月夜の友人


「ひなたちゃん!久しぶりね、2か月ぶりくらいかな⁉︎ 」

 メイクルームに入ると、キラキラした女の人が明るい声で駆け寄って来た。

「甘露寺先生、おはようございます! 」

 いつ見ても可愛らしい女の人だ。ピンク色の髪や笑顔の似合う可愛いらしい顔。甘露寺先生のメイク動画の再生回数は凄まじく、メイク特集もよく組まれている。

 2か月前もひなたは、甘露寺蜜璃の秋メイクの特集で登場した。甘露寺先生にかかると、ひなたの顔は甘くも、小悪魔にもなる。

「今日はね、ひなたちゃん。春の可愛いセクシーなメイクをしちゃうぞー」

「宜しくお願いします! 」

 メイクが始まると、甘露寺先生は自分の世界に入り込みつつも、優しい笑みを絶やさない。

「ひなたちゃんの顔って、本当にきれい。肌も透き通ってて、見ているとどんどんインスピレーションが浮かんでくるの。セクシーな女の子メイクも良いし、強い戦士みたいなメイクもしてみたいなあ」

「ありがとうございます。今日のメイク、すごく可愛いですね! 」

「でしょお?すぐに使える色味ばかりで、本当に可愛いの。ナチュラルなのに、目元は潤んでるみたいに綺麗よね!ひなたちゃん、ぜひ、デートの時にやってみて! 」

「はい。デートの時に」

 撮影は無事に終わり、始終和気あいあいとしてとても楽しいお仕事だった。

「ねぇ、ひなたちゃんが事務所を離れるって聞いたよ。これからも一緒にお仕事したいから、また依頼していいよね⁉︎ 」
 
 甘露寺先生はひなたの手をぎゅっと握って泣きそうな顔をしている。

「モデルのお仕事が1番好きです。でも、私に足りない物を自分で見つけなきゃいけないみたいなんです。甘露寺先生は、何だと思いますか? 」

 甘露寺先生は温かい人柄で嘘がなく、ひなたは意見を聞いてみた。

「そうね。はっきり言って私にはわからないの。私から見てひなたちゃんの顔もパーフェクトなんだもの。でも、人には誰でも、旅立つ時がある。もっと素敵になるためにね。私もそうだったから…頑張って! 」

 ひなたは甘露寺先生が大好きだ。

 私も何か変わる時なのかもしれないと思わせてくれる。

 綺麗な花束をもらって撮影終了で、マネージャーに送ってもらって帰宅した。
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