第4章 白梅と月夜の友人
「すみません。私に教えると余計な時間がかかってしまいますね」
申し訳なく思って謝ると、神崎アオイさんは首を振った。
「いえ、いつも一人で作ってますから。誰かとご一緒できて嬉しいです」
なんだか素敵な笑顔に惹かれて、ひなたはその後も帆立のフライとエビピラフや野菜のポタージュ作りをお手伝いした。
「学校に来る生徒さんは、日によって変わりますが、今日は30人分用意します」
だいたい、毎日30食程のご飯を一人で作っていると言う。
ひなたは、明日も一人でご飯の用意をして、皆に食べさせる神崎アオイさんの大変さを感じてしまった。
「あのっ、私、今何もしてなくて!だから、明日もお手伝いさせてください! 」
お料理が全くできないひなただったけれど、何かお手伝いはできる気がして、気がついたら口をついて出ていた。
「ひなたさん…。助かります、ありがとう! 」
そんなわけで、明日もここへ来てお料理する事になった。