第8章 ※ 誰を愛していたとしても…。
「ああ!炊いてる。あんまりないかもだけど…足りそう?」
ジャーを開け、中身を確認しながら聞いてくる。
「二人分あれば大丈夫だよ。ピラフにするね」
「あっ、ああ!手伝う」
「ありがと! 」
キッチンに並んで立ち、不死川が洗った野菜を不死川が刻んでゆく。お野菜を細かく切るのはちょっと難しいので、お願いすると、不死川は少し赤い顔をしながらまな板を取り出し、刻みだす。
「不死川さん、上手なんだねぇ!よくご飯作るの? 」
にんじんも、揃えてサイズを合わせて切っている不死川さんの手元を見て、驚いたひなたに、真剣な眼差しで包丁を動かして不死川は答えた。
「一人暮らしが長いと、嫌でも少しは出来るようになるもんだァ」
「不死川さんは何をよく作る? 」
不死川に触れそうな程に近くで見つめると、不死川は照れた。
「…お前は? 」
逆に聞かれて、無邪気な顔で答える。
「おにぎりが多いかな。スープも」
不死川はプッ、と笑った。
「俺は、野菜と肉を一緒に炒めたり、シチュー作ったり、簡単にしたい日は蕎麦とかだな」
ひなたよりもずっと、手の込んでそうなご飯を作っている…。
「ま、おにぎりも好きだよ」
不死川はクスクス笑いながらピーマンも微塵に切ってくれた。
「さて、ベーコンも切る? 」
「お願いします」
ひなたはフライパンにバターを入れて、お野菜とベーコンを炒めた。それぞれの食材から甘い香りがしてきて、不死川のストックにあったコンソメをパラパラと振り、ご飯を入れて混ぜた。
味見をしてみると、なかなか美味しい気がする。
「ピラフ風できました! 」
フライパンを覗いている不死川に笑顔で笑いかけると、不死川も凄く優しい笑顔を返して来る。
そのまま目が合って、引き寄せられキスを交わす。
「ご飯…食べ…ないの? 」
甘い気持ちが襲ってきて、不死川を見上げると、不死川の唇はひなたの胸元に降りて来た。
「こっちも…食べたいんだ…。少しだけ…」
「あ…」
服の上から不死川がひなたの胸を口に含んだ。薄いシャツは胸の形が薄らと分かる。
不死川はひなたの可愛い乳首を唇で確かめると、とても上手に舌で転がしてひなたの呼吸を乱れさせた。
「…ああ、悪い。食べよう! 」