第7章 ※ 鬱金香のピンクは愛の芽生え
「不死川さんも、い、一緒に温まろう」
不死川さんは照れながらも少し笑った。
「そうだな。積もる話もあるし…」
立ち上がった不死川さんがシャワーで身体を流すのを、なるべく見ないようにして、ひなたは浴槽の端の方に寄った。
「…ふぅ」
丁度良い湯加減のお湯に身体を沈めた不死川さんが、小さな吐息をついている。
「気持ちいいね」
「ああ。落ち着く」
「うん」
肩が触れ合いそうになるから、お互いに照れてしまう。
「…やっぱり、そろそろあがるね。なんか熱くなってきちゃった」
不死川さんに向こうを見ててもらって、その間に出ちゃおうと思ったら、静かに言われる。
「…もう少し。いてくれ… 」
不死川さんの頬が、少し色づいていた。不死川さんも、凄く恥ずかしいのかも…,。だけど、会えて嬉しいって、思ってくれてる…。
「…じゃあ…、もう少しだけ…」
嬉しい、けど久しぶりのご対面に照れちゃう…。
「ひなた」
名前を呼ばれて不死川さんの方を見ると、こちらを見ている不死川さんの瞳と視線が絡まった。
不死川さんの目が、ひなたを心配していることとか、気にかけてくれていたって言ってる。
「元気にしてたか?また無茶してなかったか」
「大丈夫です…」
近くで見る不死川さん、凄くセクシーだった。無造作にセットした前髪が、目元にかかって素敵だし、鍛えている身体も綺麗でドキドキした。
「会いに、戻って来てくれたわけじゃない、みたいだけどなァ」
「それは…」
会った時のひなたの驚き方を見て、帰るのは予想外だったと不死川には分かったけれど、会いたかったから素直に嬉しかった。
「ひなた、おいで」
久しぶりだから、いきなり抱きしめて怖がらせたくなくて、ひなたの身体に優しく触れて引き寄せる。
「…ひなた…」
不死川の力が、最初は柔らかく抱き寄せていたのに、徐々に強くなる。ぎゅっと締め付けるみたいに強い。
「…ん…っ 」
苦しくて、不死川の胸の中で声を漏らすと、不死川はますます力を強くした。
「あ…っ…!苦しいよ、不死川…さん」
胸の中でもがく。ぎゅっとされ過ぎて、胸が潰れて密着している。
「…や…」
「お前が煽るからだろ…」