• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

『鬼滅の刃』桃寿情炎シリアル

第7章 ※ 鬱金香のピンクは愛の芽生え


 何がそんなに、この娘を継子に駆り立てるというのだろうか。産屋敷家の人間として、鬼殺に身を捧げたい気持ちがあるのは分かるが…。

 杏寿郎はひなたの涙に溢れた瞳を見て、何故なのかと思いを巡らせた。

 …未来に帰ったのに、わざわざ戻って来たのには何か、余程の理由があるに違いない。

「…分かった。君の気持ちを尊重しよう。ただ、条件があるぞ」

「なに? 」

 涙に濡れた瞳でひなたは、杏寿郎の瞳を見上げた。美しい赤い瞳。睫毛の長い綺麗な瞼を見つめる。

「まず、お館様に許可をいただく事だ。そして、身体を健康にする事。君の安全の為に、君を監督する俺の言う事を聞く事だ」

 厳しくも優しい口調で話す杏寿郎の言葉を、忘れないように頷きながら聞く。

「分かった。約束する」

「いいだろう。では、早速、お館様に話しに行こう」

 杏寿郎は、胸の中にいるひなたの身体をゆっくりと起こした。

「立てるか?…つかまれ、ひなた」

「うん」

 杏寿郎に支えてもらいながら立ち上がる。泣いたのが良かったのかな…?煉獄さんは継子にしてくれると言ってくれた。ひなたは嬉しくなった。

「耀哉さんは執務室にいるから、会いに行こう! 」

 ひなたは先に立ち、襖を開けた。

「わあっ!! 」

 びっくりし過ぎて飛び上がる。そこには耀哉と、あまねが立っていた。

「ひなた。驚かせてごめんね。杏寿郎が来てくれたから、私達も話をしたいと思ったんだ」

 杏寿郎も、静かに耀哉の前に歩み出る。

「ひなたと一緒にお館様に話しに行くところでした」

 礼儀正しく頭を下げる杏寿郎を見上げていたひなたは、煉獄さんが頼りになる男性である事を感じていた。

 
/ 405ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp