第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「今はゆっくりと、傷を癒すんだ。辛いと思うが、きっと良くなる。君はまた、元気な君に戻る」
「そうだね…。ありがと、煉獄さん」
「ん? 」
ひなたを寝かせて、その側で杏寿郎はひなたの顔を覗き込むようにして見ている。
「煉獄さんは今17歳? 」
「俺は今、19歳だ」
…嘘っ⁉︎
「痛っ…! 」
ひなたは思わず身を起こした。勢いよく起きて、身体のあちこちが痛み、声がでる。
「急に起きるのは良くない。何故、そんなに慌てるんだ」
「だって、この前、煉獄さん17歳だったじゃない⁉︎ 」
知らなかった。あれから二年も経っていたなんて…。
煉獄さんは、二十歳で亡くなってるはずだ。
「…そんな…。どうしよう!! 」
あと2年は余裕があると思っていた。その間に、何か手立てを考えるつもりでいたのに。
「ひなた、どうしたんだ?…君と二年も会わずに過ごしたな。君は21歳になったのか?あの時、19歳と言ったな」
「ううん、私は19歳のまんまだよ」
この前別れてから、1か月も経ってないのに。
身体は痛いし、頭は混乱するしで、よく考えないで答えてしまった。
「ひなた…」
煉獄さんが絶句している。まずいと思った。
…煉獄さん、私の事、絶対おかしい人って思ったよね…。
ひなたはおそるおそる、杏寿郎の方を盗み見た。杏寿郎の反応が心配過ぎて、まともに見られない。
「君は、未来から来たのか」
「えええっ⁉︎ 」
また起き上がりそうになって、杏寿郎に身体を動かさないよう、そっと手で押さえられた。
「動いては駄目だ。君と会えなくなってから、俺は、君の事を調べた」
「本当⁉︎ 」
杏寿郎は頷いた。