第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「ひなたちゃん。お客様がみえています。出られそう? 」
くいなちゃんのお部屋にいたひなたを呼びに来たのは、にちかちゃんだ。
「お客様?私に…? 」
「はい。炎柱様がおみえです」
「煉獄さん! 」
ひなたは急に立ちあがろうとして、傷がズキリと痛み手を当てた。
「…いたたた…」
くいなとにちかは側に駆け寄った。
「無理をしては駄目よ。まだ傷があるのだから! 」
二人に叱られてひなたは苦笑いする。
「ごめんね。つい忘れちゃうの」
傷はそんなに深くないのに、鋭利な刃物で切られたかのように、鋭い痛みがなかなか引かない。
「ひなたちゃん。肩につかまって! 」
二人が支えてくれようとしたので、ひなたは慌てて自分で身を起こす。
「大丈夫!一人で行けるから。ありがとう! 」
急ぎ足はできないから、気持ちだけは急いで応接間へと歩いた。
柱合会議などがある時は、広い座敷を開放するけれど、個別に訪ねて来る柱やお客様に会う時、専ら使われるのは応接間だ。
襖を開けると、掛け軸の前の席に一人、杏寿郎が座っていた。
その姿を見た時、ひなたの胸に込み上げる感情があった。
…煉獄さんだ…。生きてる…。