第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「ああ!あれ観てたら面白いよな!びっくりする位価値のない時もあるし、未発表の傑作が出て来たりな。人生悲喜交交だなって思うんだァ」
「おじいちゃんもそんな事言ってたよ。家族の中で大切な思い出もエピソードとして出てくるとこも好きだって。人生が見えるって言ってたな」
「そうなんだよな! 」
同じ番組を観ていたなんて、意外で知らなかったから少し盛り上がった。
「意外だな」
「そうだね」
笑い合ったら、ちょっと緊張がほぐれて、ソファーの隣に座っている不死川と、距離が近くなった。
「……ひなた。お前が産屋敷先生の孫だなんてなァ」
不死川はひなたの方を見て、しみじみと言った。
「俺、先生の事マジで尊敬してる。小さな頃から先生を知ってるけど、あんな人には会った事がない。先生の凄さは社会人になるとよく分かる」
「そうだね。おじいちゃんみたいな人は、いないね」
ひなたは頷いた。確かに、輝利哉のように素晴らしい人は、そうそういない気がする。
不死川はひなたの頬に手を伸ばして触れた。
「…先生の孫を、好きになるなんてな…」
不死川の大きな手、きれいな指がひなたの頬を撫でていく。優しい触れ方にドキドキしてくる。
不死川へのときめきが胸を締め付ける。
「ひなた。俺の事、好きか? 」
ちょっぴり恥ずかしくて、不死川から逸らしていた視線を、不死川の顔に合わせた。
ラフにセットした銀色の髪が、額から瞳にかかっていて素敵だ。不死川さんはキリッとした目をしていて、シャープな雰囲気があるけれど、ひなたを見つめる瞳は甘さを含んでいて優しい。
ひなたは不死川の目を見た。
「不死川さんのこと、大好き」