第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
ひとたび触れてしまったら、ひなたから離れる事が難しい。綺麗な髪やうなじ、瞳。ひなたの一つ一つが美しい。少女と大人の中間のような危うい色気を持っている。
よく手入れされた肌も瑞々しく、不死川はひなたの持つ色香に引き寄せられそうになる。
初めてのキスが濃厚なものになってしまって、少し心配になりつつも、身体はその先に進みたくなってしまった。
「し…不死川…さん…」
不死川の唇が耳の下に押し付けられ、甘いひなたの香りを確かめるように髪の中に顔を寄せる。敏感になっている首の辺りに不死川の舌が這い、ひなたはゾクっとした。
「ん…? 」
不死川はひなたのうなじにキスしながら答える。
なんだか、このまま不死川に流されてしまいそうで、ひなたは不死川の手を止めようとした。
「お母さんたち、もうすぐ帰ってくるから…」
止めないと不死川がひなたの着ているカーディガンのボタンを外してしまいそうで、ドキドキしていた。
「分かってるけど、お前と離れたくない」
不死川の手はひなたの予想通り、カーディガンのボタンを一つずつ外していく。ここはベッドが置いてあるロマンチックな部屋ではく、タオルとリネンが並ぶ板張りの普通な部屋だ。
この場所で、こんな事をしてるなんて…。
ひなたは恥ずかしさと、ムードがまるでない部屋に少し笑えるような気持ちと、不死川に触れられる心地良さでクスッと笑ってしまった。
「何だよ」
ボタンを外している不死川は呟いた。
「だって、この部屋タオルがいっぱいなんだもん」
不死川も苦笑いする。
「そうだな。でも、広い座敷でやるわけにもいかないだろォ…」
ひなたのチェックのシャツに手をかける。
「ここなら、二人だけだしな」
すごく恥ずかしいのに、不死川なら良いかなって思ってしまう。不死川はひなたのシャツのボタンを外しながら首、そして鎖骨へと唇を這わせた。