第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
恥ずかしげに顔を伏せるひなたの耳の上、髪に不死川の唇が触れる。
ドキドキしてしまって、更に顔を伏せるひなたの耳に、さっきよりもはっきりと、不死川の唇が押し付けられた。
「ん…」
髪や耳という場所にキスされ、敏感になっているひなたは、もう真っ赤になってしまいそう…。
「逃げるなよ…。こっち見てくれ」
「やだ…」
恥ずかし過ぎて、顔を隠してしまう。そこは不死川の胸だったりするのだが。
「付き合ってくれるんだろ?なら、こっち見てよ」
優しい声に、おずおずと顔を上げた。
不死川は穏やかに笑っている。
「ひなた。目、閉じて」
不死川の声が柔らかくて、ひなたが言われるままに目を閉じた数秒後、ゆっくりと不死川の唇が重ねられた。
思わずピクリ、と緊張が走るひなたの肩と後頭部に手を添え、不死川は身体を少し屈めると唇を触れ合わせた。
ひなたの果実のような唇と、不死川の形良い唇が優しく重なり合って、初めての感触にひなたは戸惑い、それを上回る心地良さを感じた。
それは不死川も同じで、ひなたの唇が気持ちが良い。心地の良い感覚の中で、不死川は強く唇を押し付ける。
「ん…」
ひなたから小さな声が漏れた。唇を合わせるという行為がもたらす安心感、少しの快感が、身体の中の甘い疼きを引き出すような気分だった。
「もっと、しようかァ…」
不死川の声にも甘い響きが宿っている。誘惑的なその声に煽られるように、ひなたは唇を軽く開いた。呼吸をするつもりで開くと、不死川はその中に舌を潜り込ませる。
柔らかく触れたままで、不死川はひなたの口内に優しく侵入していく。ひなたの身体を支えながら、唇の奥まで舌を送り溶かすような口付けをした。
「んん…」
ひなたの小さな吐息に重ねるように、不死川からも吐息が漏れた。
「…もっと…」
ひなたと繋がりたい。そんな思いで不死川はひなたに口付けた。