第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「あっ、ありがと…」
「いや」
お昼前の事を思い出して、胸がドキドキした。不死川はテキパキと、慣れた手つきでバスタオルを取り込んでいる。
「あのさ、ひなた」
不死川は手を止めずに話した。
「今度、また出掛けないか。…行きたいとこある? 」
「行きたいとこ…?ん…1番行きたかったプラネタリウムは行ったからなぁ。不死川先生は? 」
ちょっとドキドキしながら言った。
「じゃあ…。お前が嫌じゃなかったら、俺の家は? 」
「えっ、不死川さんの、お家…」
ひなたは顔が熱くなるのを感じた。確か、不死川先生って一人暮らしじゃなかっただろうか。そんな場所に誘うなんて…。
不死川はタオルを沢山持って、抱きしめながら赤い顔になった。
「変な誤解するなよ!…俺はいつもお前の家に世話になってるから、たまには俺の家でゆっくりしてもらおうかと、おも、思っただけだァ!! 」
その割に、すごく動揺している姿が、逆に誤解されそうな不死川。
もちろん、恋愛初心者のひなたには思いっきり誤解されている。
「水族館にしよう!うん!お子様には水族館が丁度いいな」
言い直した不死川に、ひなたは頷いた。
「どこでも良いけど、不死川先生は水族館が良いの? 」
この前はひなたの行きたい場所が楽しかったから、今度は不死川さんの好きな場所にしたいなと思った。
「俺は…」
二人はそれぞれ洗濯物を抱きしめて、見つめ合う形になった。
「俺はひなたと一緒なら何処でも良い…」
「そうなの? 」
ひなたの胸に嬉しさが滲む。そんな風に言われて、嬉しくない女の子なんていないもの。不死川先生みたいなかっこいい人に。