第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「今日はありがとう!楽しかった」
産屋敷家まで一緒に帰って来た二人。ひなたを送って玄関の門の前で立ち話をしている。産屋敷家のある辺りは閑静で家が離れているので、二人だけだ。
「また行こうな。…ひなた」
「ん? 」
不死川を見上げたひなたは、ふわりと不死川の胸に寄せられた。
優しくひなたを腕の中に包む不死川。抱きしめる行為まではいかない、優しいハグみたいな触れ方をする。
「何でも言ってくれよ。お前のこと、知りたい」
不死川の胸の中は暖かくて、包まれているとホッとする。大人の色気にくらっとする。凄くカッコいい…。
「お前は? 」
「私は…」
ひなたは顔を伏せたまま、不死川に抱かれて呟く。
「私も、不死川さんいると、ドキドキするよ…」
「…一緒だな」
誰もいない産屋敷の玄関前で、不死川とこんな風になって、ひなたは嬉しいのとドキドキとで、鼓動が早くなる。
「じゃあ、帰る。ひなた、また」
ゆっくりとひなたから離れて、不死川は少し照れたように言った。
「うん。不死川さん、気をつけて帰ってね」
不死川さんと別れ、ひなたは家の中に入った。