第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
涙がポロポロとこぼれた。
「過去に遡って、煉獄さんとやらを助けたい気持ちは分かる。だけど、ひなたに何かあったら、俺も、おじさんおばさんも、産屋敷先生も平静じゃいられなくなる。わかるだろォ、ひなたにも」
「うん」
そんな事を考えていたとは。帰って来てからまだそう時間も経ってないというのに。
目の前のひなたの力になってやりたい。だが、行かせて良いのか。ひなたが納得して帰って来るのを待つのが正解か…?
皆に反対されているなら、自分だけは味方でいてやりたい。
悲しげに涙を拭っているひなたを見つめた。
「ひなた。その、大正時代は危険なんだろ…? 」
ひなたは小さく頷いた。
「でも、私がいた時は何もなかったの。怖い思いもしなかったし、ちゃんと帰って来られたでしょ。だから、心配しないて欲しいの」
皆に反対されるのは辛い。不死川さんだけでも、良いって言ってくれたなら…。
そんな思いで不死川を見つめると、不死川はため息をついた。
「仕方ねェな。お前、絶対に帰って来いよ! 」
「いいの⁉︎ 不死川さんは反対しないの⁈ 」
「反対してもひなたは行くんだろ? 」
よく分かってるな、不死川さんは…。
「そのつもりだったの…」
誰かに言ってから行きたかった。
不死川はまた、小さなため息をついた。
…ひなたがいなくなったら、また皆が心配する。何故、行かせたのかと責められるのは不死川だ。それも覚悟しなければならない。その役目は不死川だって辛いが、ひなたの味方をするならやむを得ない。
「仕方ねェ!帰って来たら、その時は俺の言うこと聞けよ! 」
「何でも聞くよ。不死川さん、ありがとう! 」
ひなたは不死川さんに話して気が軽くなった気がした。誰か一人でも分かってくれる人がいて、それが不死川さんなら。