第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「あっ、下のゼリーも美味しい! 」
ブルーの綺麗なゼリーを食べると、不死川も興味を示す。
「ちょっと、いい? 」
不死川先生って本当に甘いもの好きなんだなあ!今度スィーツのお店に一緒に行こうかな。
ゼリーを掬って口に運ぶ不死川を見ていて、ひなたはクスクス笑った。
「何だよ。味見したいから食わせろ」
「うん」
不死川はふっと優しい顔になる。そんな不死川の顔を見ると、ひなたの気持ちも穏やかになっていく。
「不死川さん、今日はありがとう。美味しいお昼をご馳走してもらって、観たかったプラネタリウムも凄く楽しかった」
「喜んでもらえて安心した。お前の好みをまだ把握できてる訳じゃないから、心配だった」
不死川もホッとしたように言った。
「また行こうな。俺も楽しかったし」
「うん! 」
不死川さんって、女の子が好みそうなレストランの場所選びとか上手いなあと感じていたけど、もしかして不死川さんってデートとか普段してるのかな。
素敵な人だから、きっとそうなんだろう。さりげないエスコートも上手だった。
「不死川さんって恋人いるの? 」
不死川は目を見開いた。
「何でそんな事を聞くんだ?…今はいないに決まってんだろォ」
「前はいたの? 」
不死川は、ほんのり赤くなった。
「それは…いるだろ、普通に」
ひなたは頷いた。
「そうだよね。いるよね」
「お前はどうなんだよ」
不死川も聞いてくる。
「私はいないよ。ずっといないの。事務所から言われていたから、トラブルになるような恋愛をしちゃダメだって。だから、彼とかはいなかったの」
不死川は驚いたようだった。
「本当か…。好きな人もいなかったって事か? 」
「いなかったの」
「マジか…。若い女の子は恋の話ばっかりするもんだと思ってたなァ」
「素敵な人は沢山いたよ。綺麗な人ばかりだもの。仕事場は」
「そうだろうなァ」