第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
ひなたは溶ける前の綿菓子を取り、口の中に入れた。
「美味しいよ!綿菓子って好きだな。すっと溶けるのが面白いの」
青い綿菓子を食べる白い髪の女の子。存在がキラキラして、周りのテーブルに座っている人もひなたをチラ見している。
妖精みたいだな。と不死川は思う。
「なァ。綿菓子、俺の沢山乗ってるから食べていいぞ」
不死川は自分のをひなたの前に差し出した。
「いいの?実は私もそれにすれば良かったなって思ってたの」
明るい笑顔になってひなたは、パフェドリンクの上の綿菓子を指先で引っ張った。
「全部、やるよ。その紅茶もらうから」
「でも、これ少し飲んでる」
「いいからァ」
優しく強引にひなたのティーカップを取り上げると、不死川はカップに口付けた。
「美味い。ちょっと甘くなってて、良いな」
「あ…」
不死川さん、ひなたの唇がついたカップを自然に飲んでる…。
ひなたは少しドキっとした。さっきは、不死川に重なるようにぶつかって、今は同じ飲みものを分け合ってて…。
なんだか、カップルみたいで、今日は普通にお出掛けなのに、不死川とやけに近い。
ランチを食べている時も、一緒に歩いていた時も、背の高い不死川は目立っていて、素敵だった。男性らしいがたいの良い身体と端正な顔で、クールな不死川はすれ違う女性達の視線を自然に集めていた。
「アイス溶けるぜェ。食わないなら俺が食べるぞ」
「食べる!美味しい!! 」
「ちょっとくれ。そのアイス美味かった」
紅茶のスプーンを持って、不死川はアイスに手を伸ばす。
「ああっ! 」
またまた一緒に食べてるぅ…
ひなたはまたドキドキしてしまった。