第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
40分程の上映時間はあっという間に感じた。途中、寝転びながら見られる心地良さで、リラックスし過ぎてコロン、と不死川の方に転がってしまった。
気配は感じるけど、暗い中で不死川の姿が見えにくかったので、本当は凄く近くにいることを忘れていた。
心地良さの中で体勢を変えたひなたの身体は、不死川の身体にぶつかる。
面白いプラネタリウムに最初のドキドキがすっかり薄れて、純粋に楽しんでいた不死川は、突然、身体の左側に柔らかなひなたの身体がむにゅ、と押し付けられハッとなった。
「……………!!!……」
肩から腕にかけて、女の子特有の柔らかなボディの感触と、優しい香りがぶつかってきて、特に胸と思われるふんわり&むにゅ、としたものが上腕に押し付けられた時には思わず赤面してしまった。
…経験的に分かる…これは胸だと…。
ひなたの身体が当たっていない方の手で、思わず口元を手で覆った。
「……………………!」
柔らかくて気持ちいい。本能的に幸せを感じてしまうのは男子なら誰だってそうだ。抗えない幸せ感と軽い興奮に、身体が喜んでいるのがわかる。
ひなたはハッとしたのか、小さく「ごめん」と言うと、身体を離した。
「ああ。何でもない…」
と呟いた不死川の言葉は、音楽にかき消される。
それからはプラネタリウムに集中ができなくなる程、隣のひなたの事を意識してしまった。
ゆっくりと呼吸するように努め、なるべくひなたを気にしないようにする。
…高校生かよ…。
少し身体が触れ合ったからって、こんなに緊張するなんて、俺は何をしてるんだと、不死川は寝たままの姿勢でドキドキしながら目を瞑り自分に問いかけた。
「楽しいね! 」
隣でひなたが不死川に囁いた。
「うん…」
すぐ側にあるひなたの頭の方に返事をして、不死川も臨場感に溢れる星空を、今は楽しむ事にした。