第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
その日曜日、約束通りに不死川とひなたは二人でお出掛けしている。
「ここはどうかな」
不死川が連れて行ってくれたのは、ヘイフンテラスだった。
「初めて来たの。中華? 」
「うん。体に優しい漢方も使ってあるし、ひなたのご注文に応えられるだろ。考えたんだぜ」
不死川に何が食べたいか聞かれたので、体に良くて美味しい物が食べたいと答えていた。
「ありがとう!素敵な場所だね」
綺麗で落ち着いた雰囲気の香港料理が食べられるレストランだ。漢方を使ったメニューもあって、不死川が言った通り身体に良さそうだ。
「プラネタリウムにも近くて都合も良いだろ? 」
「うん! 」
週末点心の美味しいランチとお茶のコースを二人でゆっくりと味わった後は、ひなたが行きたがっていたプラネタリウムだ。
ひなたは椅子に座って観るプラネタリウムを想像していた。不死川がチケットを予約していた席は、ひなたの為に横になって観る事ができる丸い形のベッドのようなシート席だった。
テンションが上がる。横になって観る事ができるなんて!シートも丸い形で特別感があって凄く可愛い!
「不死川さん、寝ながら観られるの、嬉しい! 」
宇宙空間に浮かぶような丸い形のカップルシートに乗ると、ひなたはワクワクして不死川を見た。
「…んん…良いけど、ベッドみたいだなァ」
「確かに」
凄く可愛い形だけど、きっと恋人向けの席だろう。無邪気に乗ったけれど、不死川は照れている。二人並んで横になったら、二人でベッドにいるみたいに見えなくもない。
…デートじゃないのに、接近しすぎかなと思う。不死川は、予約した時にはこんなに特殊なシートだとは思っていなかった。
席を選べたから、せっかくならリラックスして星を眺められる席で喜ばせてやりたいと思ったんだが…。
…下心があるとひなたに思われないか?
嬉しそうにシートに乗るひなたに、やらしい男だと思われないか不安になる不死川だった。