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『鬼滅の刃』桃寿情炎シリアル

第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら


「なんだ! 」

「なんだい。ひなた」

 ひなたは、産屋敷家の備忘録に書いてある事について、二人に確かめたいと思った。

「教えて欲しいの。産屋敷家の人や煉獄さんに何があったの?私、見てしまったの。あの本に書いてある事は、本当の事なの…? 」

 ひなたの目に涙が浮かぶ。煉獄さんは…。

「くいなの書いた備忘録を読んだのか、お前」

 愈史郎は辛そうな顔をした。

「読んだの。全部じゃないけど、煉獄さんの事よ!私、あの時代で産屋敷家の人達に良くしてもらって、煉獄さんが柱になった柱合会議にいたの。煉獄さんは嬉しそうだった。子供の頃から、鬼殺隊に入る為に頑張ってきたって。私に話してくれたのよ。大怪我をしてまで柱になれたのに…煉獄さんが…」

 両手で顔を覆い、泣き出してしまった。

 煉獄さんは100年前に生きていた人だ。もう会えないのは分かってる。

 だけど。あんな若くして…あんな…。

「ひなたが大正で杏寿郎に会っていたことは、本当に驚きだよ。煉獄杏寿郎は私が5歳か6歳の頃、甲から柱になった若者だ。家は代々、炎柱を務めていた家柄の出身だ。煉獄家は鬼狩りの名家だよ」

 輝利哉は、泣いているひなたに語りかけた。孫にあの本を見せたのは間違いだったのだろうか。こんなに悲しむとは、輝利哉にも予想できなかった。

 孫を心配そうに見つめている輝利哉の姿は、愈史郎を切なくさせる。

「ただ、過去に起きた事を書物で読むだけだったなら、ショックな内容でもいずれ落ちつく。だけど、ひなたは実際に皆に会ってるんだ。辛いだろう」

 愈史郎にも苦しい気持ちが理解できた。もう一度、あの体験をしろと言われたら、悲しすぎて耐えられない。

「ひなた。君の辛い気持ちは分かるよ。誰よりも、愈史郎君と私は君を理解できるはずだ。泣かないでひなた。とても辛い内容だが、本当に起きた事なんだ。でも、彼らが守り抜いた後の世界は、ひなたが生きている今なんだよ。
ひなたには、彼らの想いを受け継いで強く生きて欲しいんだ。
後の世の人が笑顔で暮らせるように、彼らは自らの命を投げ出したのだからね。
君を悲しませる為にあの本を勧めたのではない事を分かってくれるかな」
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