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『鬼滅の刃』桃寿情炎シリアル

第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら


 愈史郎達の事は、そのページには詳しい事はそれ以上書いていなかった。

 またページを捲ると、当時、耀哉が鬼舞辻無惨の影を感じていたこと、危険が迫っていたから子供達を別邸に行かせた事などが書いてあった。

「鬼舞辻無惨、って産屋敷家から出た鬼だったよね…」

 そして、次のページには【無限列車】とタイトルが書かれていた。

 なんとなく、そのページが気になり、机の椅子に腰掛けてじっくりと読み始めた。

 無限列車という蒸気機関車に乗った乗客が行方不明になる事件が連続する。人喰い列車などと噂が飛び交い、新聞も書き立てた。不可解な事件の調査の為、耀哉が隊士を向かわせたが、その隊士も行方不明となってしまう。次に派遣したのが炎柱・煉獄杏寿郎、そして竈門炭治郎を含めた一般隊士三名という概要が書いてあった。

「煉獄杏寿郎…煉獄さんだ! 」

 ここに来て煉獄さんの名前が出てきた。ひなたは、煉獄さんのその後を知る手掛かりを掴むため必死に読んだ。文章が難解な部分があるが、煉獄さんの名前を見るだけでドキッとする。文字を目で追った。

 煉獄さんは無限列車の乗客を隊士達と守ったようだ。

 そして、その後、長閑な景色の中横転した列車から乗客の救出が始まって、そろそろ夜が明けるかという時、悲劇が起きた…。

 読み進めていたひなたは、猗窩座という鬼の出現に驚き、その後の煉獄さんの対応が煉獄さんらしいと思った。腹部を刺された竈門隊士を庇いながら一人で鬼に対峙している。ハラハラしながら読んで、煉獄さんの身に起きた事を知る。

「…………そんな……………!!! 」

 手が震えてそれ以上ページを捲る事も、読む事もできない。滲んだ涙が本の上に落ちそうになって、慌てて本を閉じた。身体が震えて椅子から転げ落ちないのが不思議な位だった。
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