第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「俺が言いたかったのは…その…」
不死川は意を決したように言った。
「ああ!もう!!今度の休み、出かけないかっ!! 」
「…えっ⁈ 」
ひなたは目が見開いた。思ってもみなかった言葉だっからだ。
「もっ、もちろん!深い意味なんかないから誤解すんな!頑張ったご褒美に飯でも奢るだけだから!!そんな二人でデートとかじゃあないからなァッ!! 」
不死川はほんのり赤くなっていた。夕暮れの中でも分かるくらいに、染まっている。
「もももももももちろんだよ!!二人だけ…(ゴクっ)のデートなわけない事くらい私にもわわ…分かるよ! 」
すごく動揺しながら普通の返事を返した。
「だ、だな!!よし!ひなたの行きたいとこ、連れて行ってやる」
「…ほんと…? 」
男の人に、こんな風に誘われたのは初めてだ。デートではないお出かけだって、わかってる。でも、不死川さんは素敵で近くにいるとドキドキしてしまって…。
「ああ。行きたいとこ、ある? 」
「か、考えてみるね」
急に不死川さんを男の人として意識しそうになってしまって、ひなたは頬が熱かった。
「週末までに、考えといて」
不死川は、照れているひなたを見ていると、クスッと笑みが出た。
「じゃあな。また明日」
「うん。お疲れ様でした」
橋の上で不死川と別れ、帰って行く不死川の後ろ姿を目で追う。
スラリとして均整の取れた身体。体を動かす事が得意な人だという印象を受ける歩き方をする。薄暗い中でも存在感を放つ髪色を眺めてしまった。
「今度の日曜日、何着ようかな。とりあえず、紗奈に相談するか⁉︎ 」
かっこいい不死川さんとのお出掛けだから、今から悩んでしまいそうだ。