第5章 流星群が誘う旅
よく晴れた火曜日。鬼殺隊祭の当日を迎えた。
朝から、家の中が賑やかだ。五人の子供達に正装をさせているあまねに、着付けをしてもらいひなたも可愛いく変身中だ。
「くいなのお着物、きれいね」
朝顔の紫が美しい着物を着たくいなちゃんは、ニッコリした。
「かなたちゃんのも草が爽やかで可愛いよ」
皆、今日のために仕立てられた着物を着ていた。それぞれ好きな柄を選んでいて、初夏らしくとても可愛らしかった。
「ひなた、急いで仕立てをお願いしているけれど、間に合わなくてごめんなさいね」
急にやってきたひなたの着物は仕立てに時間がかかるため、急きょ用意された着物を着付けてもらった。初夏の空のような薄い水色の着物は、少し透ける薄物で水辺を思わせて、涼しげだ。
「ひなたちゃん、お母様みたいだ! 」
輝利哉君が弾んだ声で言って、みんなで笑った。
「ありがとう輝利哉君もすっごく素敵だよ! 」
輝利哉とくいな、かなたも揃った産屋敷家は明るい笑い声が溢れている。間もなく準備の終わった耀哉もこの部屋に来るだろう。
あまねも、ひなたと同じ色の着物を着ている。あまねはひなたに出会ってからというもの、自分と同じ物をひなたにも用意してくれていた。お揃いだ。
「あまねさん、ありがとうございます。この着物も凄く気に入りました」
白系の髪と透き通る肌に、水色の着物はとても映えて妖精のようだ。
あまねは、にちかちゃんの髪留めをつけながら微笑んだ。
「いいのよ。私達は似ているから、着物も選びやすいのよ。似合うと思う物も一緒だから二人分注文すれば良いもの。とても似合っているわ。可愛いわ」
「えへへ、ありがとうございます」
ひなたはモデルの時に、着物の撮影は沢山経験した事があったけれど、あまねが選んでくれる着物はいつも上品で、着付け方も上手く動きやすい。
着物の良さを知っていく毎日だ。