第5章 流星群が誘う旅
「南無…君はよく頑張った…。鬼殺隊を支えていく柱として、共に死力を尽くそう。私も君の力となるから、頑張ろう」
南無阿弥陀と書かれた羽織を纏った大男の男性が穏やかに力強く言った。その後に続くように2色に別れた羽織を着た若い男性が静かに通り過ぎる。
「煉獄さん、頑張ってください。期待しています! 」
髪に蝶の飾りを着けた、とても可憐な女の子も笑顔で言ってから帰っていく。
最後に、不死川さんが煉獄さんの前に立った。
「おい。意外に早く来たじゃねェか。柱の位置は甘くはねェ。これからも、死ぬ気でやれ」
不死川さんはギラついた目をして言った。
「ああ!これからも滾る心を絶やさず頑張る。激励感謝する!それから、不死川」
「あ? 」
「軟膏をありがとう!よく効いたぞ」
明るく言った煉獄さんに、不死川さんは真っ赤になった。
「ばっ…!馬鹿な事を言うんじゃねェ!俺がなんで、おっ、お前に軟膏をやる必要があるんだよ!勘違いすんじゃねェ!! 」
不死川さんは叫んだ。
凄い照れ屋さんな不死川さんの反応がおかしくて、ひなたはクスクス笑ってしまった。
「おいっ、ひなた!お前もそこで高見の見物してんじゃねェ!こら、降りてこい! 」
この前話して名前を覚えてくれていたらしい。ひなたは庭に降りた。不死川さんは赤くなっていて、可愛かった。
「不死川さん。この前ね、煉獄さんに3本と、私用に5個軟膏を買ったの。お釣りが沢山あるから部屋に戻って取って来るね! 」
急いで部屋に戻ろうとしたひなたの手を不死川が掴む。
「お釣りなんていらねェからとっとけ! 」
「ほんと? 」
「ああ。小遣いにしろ。俺は帰る!! 」
赤い顔のまま、不死川さんは帰っていく。筋肉で引き締まった肌がほんのりと胸まで赤くなっていたのが、はだけた隊服から見えた。