第5章 流星群が誘う旅
朝食を終えた耀哉は、お仕事に入る。耀哉は鬼殺隊のお仕事の他に、産屋敷家が行っている事業の代表でもあるようで、朝から執務を行う。
あまねさんはその間、訪ねてくる鬼殺関係者の応対や耀哉のサポートを行う。耀哉は産屋敷家にかけられた呪いの為、体調が優れない事がある。そんな時でも耀哉は仕事をするので、あまねと子供達がお手伝いをする。
ひなたも、あまねに何かお手伝いを申し出ると、耀哉に呼ばれたら行って欲しいと言われた。それまでは子供達と遊んだり、好きな事をして欲しいと。
「確かにお料理はできないけど…もっと何ができたらなあ」
ここに来てから、可愛がられるだけで特別に何かお役に立っている訳でもなくて、お掃除を申し出ても、お手伝いに来ている人が終わらせていたりする。
午前中に子供達がお勉強をしている間、ひなたは一人になったので部屋に戻っていた。
「アオイさんくらいお料理が上手だったら、おやつとか作ってあげられるのになぁ!アオイさん、今頃何してるかなあ」
お部屋に置かれた座卓に座り、机にうつ伏せになっていると、色々と不安が湧いてくる。
お父さん、お母さん、不死川さんにも会いたい…。
「私、帰れるのかなあ…」
ちょっぴり弱気になって呟いた。
「ひなた。入るわね」
襖を開けてあまねさんが入って来た。
「ひなたにお客様よ。甲の隊士がみえています。すぐに行って」
「あっ、はい! 」
ひなたは急いで立ち上がる。甲の隊士って何だっけ?
「あまねさん、甲の隊士って? 」
「甲は鬼殺隊の最高位です。甲は柱になるために必要な階位でもあるの」
「そうなんですね! 」
「また後で詳しくお話ししましょう。お待たせしてはいけないから、お行きなさい」
あまねさんに言われたひなたは、そそくさと部屋を出て廊下を急ぎ足で歩いた。