第5章 流星群が誘う旅
「ひなたちゃん」
「まだ寝かせてあげた方がいいよ」
「でも、お腹が空いてるかもしれないよ」
「お母様は寝かせておくように言ってらした」
ひそひそと小声で話す声がする。ひなたは目を開けた。
「おはよう…いま何時? 」
ゆっくりと起きあがろうとすると、ひなきちゃんとにちかちゃんはワクワクした目をしている。
「おはようございます。今は七時です」
「ひなたちゃん、朝ご飯はいかがされますか」
「いただきます…お腹空いた」
「では行きましょう。支度できてるの」
ひなきちゃん達に手を引かれて、昨夜夜ご飯を食べたお座敷に行くと、もう耀哉が座っていた。
「おはよう。ひなた、ひなき達が起こしてごめんね。ひなたに早く会いたくて、部屋に押しかけてしまったね」
爽やかな薄花色の着物を着た耀哉は、ひなたを見るとにこやかに微笑んだ。
「おはようございます。良く寝てしまって…ひなきちゃんとにちかちゃんに起こしてもらえて良かった」
「そう。座りなさい。朝ご飯をいただこうか」
「でも私、手伝わないと」
あまねさんのいるであろうお台所に行こうとしたら、お膳を持ったあまねさんに続いて黒髪の子、そして二人の子供が同じようにお膳を運んで来た。
ひなきちゃんとにちかちゃんは、さっとお手伝いをする。
ひなたも黒髪の子が持っているお膳を置くのを手伝った。
「ありがとうございます」
黒髪の子はひなたににっこりと笑うとお礼を言った。
「いえ。こちらこそ、ありがとう」
輝利哉だ…。この前も会ったけど、やっぱりすごく可愛いいっ!!
おじいちゃんになった輝利哉しか見た事がなかったけれど、めちゃめちゃ美少女だった。歳を取っても綺麗な筈だ。きゅんとする…。
「向こうの家から帰ってきてたんだね」
輝利哉は、耀哉によく似た笑顔になった。
「はい。夜は危ないので、今朝早い時間に帰ってきました」
「良かったね、お母さん達に会えて」
「はい! 」
可愛い…。ひなたは輝利哉を抱きしめたい衝動に駆られた。けど、耀哉がにこやかに皆を見ているのでやめておく。
「ひなた、お腹が空いたでしょう」