第5章 流星群が誘う旅
「ひなたには話しておこうね。私達の家系から、最初の鬼が生まれてしまった。だから我々は、私達の世代で、この悲劇を終わらせる。朝、庭に集まっていた人達をひなたも見ただろう」
「はい。あの強そうな人達ですね」
「そう。彼らは柱と言って、我々鬼殺隊の中で最高位に属する戦士なんだよ。彼らは何度も死戦をくぐり、戦う手法を自分の物にし、力を蓄えた強靭な精神を持つ者達なんだ。彼らと、彼らを支える者とで鬼殺隊は成り立っている」
穏やかな話し方だけど、耀哉の中に燃えるような闘志があるのをひなたは感じた。耀哉の中にある強さが、この人を形作っていて、優しく上品なのに揺るぎない強さを感じさせる。
最初に見た時、後ろ姿だけなのに凛として近づけない程のオーラを感じたな。
ひなたは、実際に会ってから感じた鬼殺隊の迫力を思い出していた。
庭に並んでいた彼ら…どの人からも気迫が感じられた。命を賭けて働いていると聞いた。
「ひなたが生きている時代に鬼がいないという事は、私の世代、もしくは私の子供達の世代が叶えたという事だね。ひなた…君は私達の希望なんだよ」
耀哉はひなたの手を取る。耀哉の手は白くて指が長く、とても綺麗な手をしている。
「ひなた、今日は疲れただろうね。ゆっくりと休んで、好きなだけここで過ごしても良いんだよ。今のところ、この屋敷は守られている。だから怖がらずに、私やあまねに何でも相談するといい」
「あの、耀哉さん」
「何かな」
耀哉は柔かに微笑んでひなたを見つめる。
おじいちゃん、とは言い難い…。だってひなたとあまり年齢が変わらないように見えるんだもの。