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『鬼滅の刃』桃寿情炎シリアル

第5章 流星群が誘う旅


 耳に練り香水を塗っていたひなたも、甘くて芳しい香りを楽しみながら、あまねに微笑んだ。

「喜んでもらえて良かった!今度は皆で一緒に行きましょう! 」

「はい!ひなたちゃんと、お母様とお出掛けしたいです! 」
「輝利哉達も一緒だったら、きっと楽しいね」

 にちかちゃんの口から輝利哉と名前が出てきて、ひなたの胸はきゅっとした。白梅の枝をもらって帰るからね。枝を握らせたら、おじいちゃんは元気に目を覚ましてくれそうな気がする。ひなたに思いつく最善のことだった。

 夕暮れて、提灯を手にしたひなきちゃんとにちかちゃんは、長い渡り廊下や庭を点検するように歩いていた。この広い屋敷に、耀哉さんとあまねさんと子供二人だけなので、寝る前に見回りの意味もあるようだ。

 お人形のような可憐な着物姿の女の子が、素晴らしい日本家屋を提灯の灯りに照らされて歩く様は、まるで芸術のように美しくて、カメラマンがいたらシャッターが鳴り止まないことだろう。

 夜ご飯の用意をしているあまねさんは、美しいお台所で割烹着を来て、かぼちゃの葛あんかけ、お味噌汁、蒟蒻と人参と野菜の白和えなど、質素な素材をとても上品に仕立てた夜ご飯を作ってくれた。

 お夕飯は家族皆で静かにいただく。

「ではいただこうか。皆、今日もありがとう」

 耀哉が手を合わせていただきます。をすると、皆もそれに倣い、静かに手を合わせて食べ始める。食事中はお喋りをしないで目の前の食事を感謝していただくようだった。

「美味しいです!すごく!! 」

 丁寧に調理されたお料理は薄味でヘルシーだ。ひなたはお出汁の効いた味付けに思わず大きな声が出てしまった。

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